1.はじめに
こんにちは、理学部数学科卒業予定者のAです。
私は2019年の8月に2週間の短期留学(in バンクーバー)を経験しました。今回はその体験談についてお話しします!
2.留学にあたって
留学をするにあたっては、そもそも何のために行くのかを明確にしなければなりません。また留学時期や訪問先など、意思決定すべきことが多岐に渡ります。
それらを以下の表にまとめましたので、参考にしてください:
3.手続き
生協トラベルセンターで申し込みをすると、確認書類を送付後、以下の情報を含む資料一式が送られてきました:
研修までの流れ
準備するもの
いつまでに準備すべきか
訪問先の文化、慣習について
また1度対面での講習会があり、そこでは追加資料の受け渡しや日本人学生の印象、平均的な使用金額についての情報提供もありました。
資料も講習会も説明はとても親切で、とくに困ることはありませんでした。
4.研修
4.1 準備・出発
一方、航空券は当日に空港で渡される形でした。
出発にあたっては、地元の空港から乗り継ぐため、東京国際空港(羽田空港)発を選択しました。
21:55の東京出発で、出発から2時間後(=24:00)に大量の機内食が出てきたことに困惑したものの、特に不自由を感じることはありませんでした(スリに対して過剰なまでの警戒をしてしまった感はありますが……(笑))。
4.2 語学学校について
私は現地で、ILACという語学学校に通っていました。
そこでは、初めにレベル分けテストをしたのち、クラス別の授業が展開されました(全17段階)。
授業はアクティブラーニングが多く、クラスでの英語を使ったゲーム・ペアワーク・リスニングが行われていました。また、2週間に1回昇級テストが行われていました。
個人的な印象では、文法や問題等は容易に感じる一方、ペアワーク等で実際に話すときことは少々難しく感じました。他の地域からの留学生には逆の傾向を持っている人も多く、そのことはとても興味深かったです。自己の英語力の特性をよりはっきりと実感できる場であったと思います。
4.3 ホームステイ先について
ホームステイ先はフィリピン系のご家庭でした。したがって、事前に生協から提供されていた訪問先の文化や慣習についての情報は、役に立ちませんでした(笑)(もちろん、「違う文化や慣習が存在しうる」ということを強く念頭に置けたという意味は役立ちましたが)。
考えてみれば日本でもいろいろな家庭があるのに、多文化主義だと言われるカナダについて、(全体の傾向や伝統はともかく)個々の家庭レベルにまで適用可能な「文化」「慣習」があるという方が不自然な発想です。今回、このことを身をもって実感できたことは非常に有意義な経験でした。
4.4 バンクーバーおよびその周辺について
前述のようにフィリピン系のご家庭でその文化が守られていたこと、自動券売機で日本語すら利用可能なことなど、多文化主義が実現されている事例をたくさん見ることができました。
また、飲料には英語・仏語併記が常識であることなど、「公用語が2つあるということ」も実際に経験することができました(ただし、バンクーバーが属するブリティッシュコロンビア州の公用語は英語のみです)。
さらにキャピラノ吊り橋やヴィクトリアなどで観光をしたり、ウォーターフロントで店員さんと仲良くなったりして、充実した日々を過ごせました。最終日、残った小銭(日本円に換金不可)をすべて寄付に回したところ、スカイトレイン(バンクーバーの新交通システム)のスタッフさんが帰りの運賃をおごってくれました(笑)。
4.5 全体を通して
上記の経験はどれも非常に刺激的で、かつまた海外に行きたいと思えるような素晴らしいものでした。
5.注意事項
2021年3月現在、新型コロナウイルスの感染拡大の収束が見えない状況です。もちろん現時点で海外に行くことは厳しいですし、世界的に新型コロナウイルスの感染拡大が収束した後に利用可能なサービス・媒体が、私の経験したそれとは大きく異なる可能性もあります。その点にご注意ください。
また、なかなか海外に行くことの厳しい今こそ、「海外に行ったときに何をしたいか」や「今自分が国内でできることは何なのか」を明確にし、必要な行動を実践することが求められます。
これを読んでいるみなさんが、(留学に限らず)海外・異文化に関する有意義な経験をし、ご自身の人生をより豊かなものにされることを期待しています!