皆さんこんにちは、情報理工学系研究科修士2年(今春に卒業決定!)のW.O.です。
新入生の皆様、この度は東京大学への合格・ご入学、誠におめでとうございます!
私は残念ながらあと2日で卒業してしまいますが、6年間通った一学生の立場から申し上げると、東京大学は学業においても、課外活動においても、それをサポートしてくれる充実した環境が整っている素晴らしい大学だと自信を持って言えます。
そこで今回は、新入生のみなさんにぜひ知っておいてほしい(東大生が使える)便利な施設・ツール等をまとめてみました。
施設編
まずは施設編です!東大が所有、連携する施設は無数にありますが、その中でも特に一押しのものを選びました。
① 保健センター
大学のキャンパス内にある病院のような施設です。
駒場・本郷・柏の3キャンパスにそれぞれ設置されています。
新入生の皆さんは健康診断でお世話になると思います。
内科だけでなく歯科や精神科などもあり、私も何度か診てもらいました。
東京大学の大学病院と連携しており、保健センターで扱えない病気の場合は大学病院を紹介してもらえます。
私は修士1年生の時に口内に小さな腫瘍ができたのですが、保健センター経由で東大病院で精密検査をすることができました。
② 図書館
駒場、本郷、柏キャンパスにそれぞれ設置されています。
一般の図書館にはおいていないような専門書も取り揃えています。
コンセント・WiFiが完備されており自習に使えます。
予約なしで使える計算機(コンピューター)がおいてあるので、レポート課題を図書館で進めることも多いです。
印刷機やスキャナーなども(有料で)使用できます。(なお、計算機は情報教育棟の自習室でも無料で使うことができます。)
6年間かけて駒場、柏、本郷と3つのキャンパスに通った私が特に好きなのは本郷キャンパスにある総合図書館です。
入り口から入ると正面にレッドカーペットが敷かれた大きな階段(歴代内閣の組閣時の写真撮影に使われていた旧首相官邸・西階段を彷彿とさせます)があり、シャンデリアが付けられている等、全体として豪華な作りとなっています。
イギリス王室から寄贈されたオブジェや徳川慶喜公直筆の扁額など、歴史的価値の高いものが飾られています。
③ 御殿下記念館
本郷キャンパスにあります。ジムやプール、体育館等が使えます。
特に年会費9000円(※1年パスを購入した場合)で使えるトレーニングジムが大人気です。
確かに、民間のジムに通うと月会費で10000円弱とか平気でかかるので、金銭的にはかなりお得ですよね!(私は使ったことないです←)
④ 国立博物館・美術館
東京大学は大学パートナーシップ・キャンパスメンバーズ制度に加入しており、学生証を提示することで国立科学博物館等の常設展級の展示を無料で観ることができます!
私もこの制度を利用して上野に頻繁に通いました笑
対象となる博物館・美術館についてはこちらのページをご覧ください。
⑤ 小石川植物園
東京大学大学院理学系研究科の附属施設です。
よく小石川後楽園と混同されます。東大生は学生証を提示すれば無料で入園できます。
春は桜が見頃で地元の人には有名な花見スポットとなっていますが、園内植物の豊かな多様性があり、年中楽しめます。
研究目的の施設ですので、ここでしか見れない珍しい植物もあります。
(余談ですが、昔片思いしていた人とここでブルーシートを広げてお花見をしたことがあります。デートスポットとしても使えるわけですね。今となってはいい思い出です笑)
ツール編
みなさん、UTokyo Account 等、学内システム関連の設定は済ませましたか?
UTokyo WiFi (全学で使える無料WiFi)や UTokyo Microsoft License(無料で使えるWord・Excel・PowerPoint等のOffice製品)は使える状態になっていますか?
設定ができていない、できているか不安、そもそも何のことかわからない...という方、学業に支障をきたす可能性があります。
明日(3/31)の学内システム準備会へぜひお越しください。
事前予約が必要ですので、これを見たらすぐに申し込みましょう!
さて、ここではそれ以外に使えるツールを厳選して紹介しましょう。
① UTokyo MATLAB Campus-Wide License
MATLAB は数値計算に特化したプログラミング言語です。有償のソフトウェアですが、東大生なら無料で使うことができます。
特に工学系・理学系・経済学系の学生が使っている印象です。私自身も課外活動でMATLABを使ったモデル分析をしていました。
② EZproxy
自宅などの学外から論文や電子書籍を無料で閲覧することができるサービスです。
詳しい使い方についてはこちらのページをご覧ください。
例えばこちらの教科書、実際に私が使っていたものですが、Amazonで購入すると10000円もしてしまいます。
しかし、EZproxy を活用すれば無料でダウンロードすることができます!
特に洋書が充実しているので、授業で教科書を指定された際は現物を購入する前にこちらのサービスで検索してみましょう。
③ クラウドストレージ
東大生は Google Drive と OneDrive のクラウドストレージが無料で使えます!
大容量なので、バックアップデータの保存に使えます。
私自身は、図書館や研究室のパソコンで作業したものをクラウドに保存しておき、自宅のパソコンで呼び出して使っています。
④ 計算科学アライアンス
計算科学アライアンスという教育コースに登録すると、学内のスパコンの利用機会が無償で与えられます!(ただし、研究目的に限る。)
私自身も研究活動の中で、金融市場のビッグデータを効率的に処理するために東大のスパコンを使っていました。
スパコンを個人で無償利用できる機会なんて滅多にありませんから、ぜひ活用してみてください。
相談室編
進路に関する不安、サークルでのトラブル、恋愛関係の縺れ、研究室でのハラスメント等、大学生活を送っていると何かしらの問題にぶち当たります。
東大まで来てハラスメントとか精神的なトラブルとかあり得ないでしょうと思う方もいらっしゃると思いますが、私の周りでも教授からの所謂アカハラや同級生からのセクハラ、ストーカー等の被害にあっている友人が何人もいます。
また、精神的なトラブルを抱えて大学に来れなくなってしまった友人を何人も知っています。
それはある日突然誰にでも訪れる可能性があり、決して恥ずかしいことではありません。
脅すつもりはありませんが、皆さんが将来こういった悩みを抱えたときに、東大はそれを解決する窓口が充実しており、気軽に相談できるということを知っておいてほしいです!
① 進学情報センター
進学選択に関する相談ができます!各学部の資料等も閲覧できます。
進路が決まらない、どんな授業を取ったらいいか分からない、点数が足りるか不安... そういった悩みがある場合は個別相談を受けてみましょう。
私も進学選択で行きたい学部が複数あり、進路で悩んでいたときに活用しました。
② 学生相談所
学生が抱える心理的なトラブルについてカウンセラーが親身に相談に乗ってくれます。
精神的なことで悩みがあるけど大事にしたくない、親に心配かけたくない、精神科に行きたくない... といった方でも気楽に相談できるのが特徴です。
私の友人も何人か利用しています。
(大学生協の学生総合共済に加入している人は学生生活無料健康相談テレフォンも活用できます。現地に通うのはハードルが高いという方、ぜひ電話してみましょう!)
この他にも、ハラスメント相談室やキャリアサポート室等、トラブル・悩みに応じた相談室が設置されています。
一人で悩みを抱えていると精神衛生上よくないです。
かといって友人や親に個人的な重たい相談をすることは気が引けるという方もたくさんいらっしゃると思います。
繰り返しになりますが、東大にはすぐに気楽に相談できる環境があるということを知っておいてほしいです!
以上になります。本稿で紹介したもの以外にも使えるリソースはたくさんあるので、ぜひ活用してみてください!
皆様の大学生活が実りあるものとなりますように。