一年で最も寒い季節となり、受験生の皆さんはこれからより一層体調管理に気をつけて欲しいと思います。
こんにちは、理科一類1年のM.S.です。
共通テストも終わり二次試験までのとても大切なこの時期、どのように過ごしているでしょうか?
これからの受験について不安に思うことや、残りのわずかな期間でどの受験校にどれだけ勉強の時間を割いていけば良いかと考えている頃かと思います。
それを踏まえて今回は「私立受験はどれだけ時間をかけるものなのか?」について書いていきます。
勉強面について
国立受験とのバランス
共通テスト後のこの時期は国立試験の勉強を中心にしていくべきですが、私立受験で全然できなくて落ち込んでしまうと、その後の入試にどうしても影響が出てしまうので、ある程度対策をしていくべきです。
私立受験で心掛けていたこと
理系に関して言えば、多くの大学の数学、物理、化学は入試問題に大きな差はないと思います。
そのため、東大の二次試験対策をしていく延長線上として、過去問を私立受験の直前に4年ほど解いて入試に挑むのがいいのではないのでしょうか。
私は私立受験の勉強をしながら国立試験の勉強もしていたので、私立受験の勉強は自転車操業のような過去問の解き方になってしまいました。
具体的には、1月中に早稲田大学と慶應義塾大学の理工学部の入試を2年分ずつ解いて、入試傾向を掴み、それぞれの入試の直前の2日間で残りの2年分を解いていくという感じで過去問に取り組みました。
私は少し心配性だったため、全部で6回と多めに私立を受験してしまいましたが、その分直前に国立の勉強が少し疎かになっていた部分はありました。
特に現代文に関しては、共通テストから二次試験まで一度も触れることなく入試を迎えてしまいました。私立受験をする際には、どれだけ国立の勉強をすれば良いのかを念頭に、どれだけ時間を私立に割けるのかを考えてみると良いかもしれません。
私の場合は、12月までにある程度東大の過去問演習は終わっていたので、直前期は新しい問題を解くというより、今までの過去問演習の復習をする時間にあてていました。
そのため、私立受験の対策の時間を直前期にまとめて取れました。
しかし、国立の勉強が最優先ですので、直前期に私立受験の対策に時間をあまり割かないこともありだとは思います。
私は私立受験として、東京大学の2日間にわたる入試に慣れるため、東京理科大学の入試、慶應義塾大学の入試を2日連続で同じ場所で受けることにしました。
東京理科大学の入試は、それぞれの学部につき物理と化学の片方しか入試科目が存在しないので、物理が入試科目としてある学部と化学がある学部をそれぞれ受けることにしました。
ここで受けたことで、物理で少し穴となっていた部分を見つけることができたので、この後の慶應義塾大学の入試で同じような問題が出たときに間違えることなく解くことができました。
このように、私立入試を自分の抜けているところのチェックにも活用できる部分はあると思うので、そういう点では私立を受けてよかったと思っています。
私立受験での優先順位
私はあまり私立受験に対して重きを置いていなかったので、私立大学の受験勉強はそこまでしていなかったです。それでも、それぞれにどれくらい対策するかについては優先順位をつけていました。
優先順位は
慶應義塾大学医学部
↓
早稲田大学先進理工学部=慶應義塾大学理工学部
↓
他の大学学部
という感じで勉強しました。
私がどれくらい過去問を解いたか具体的にいうと、医学部に関して言えば5年ほど、慶應義塾大学、早稲田大学の理工学部の入試に関しては4年ほど、他の大学学部に関して言えば、1年解いたかどうかくらいでした。
今思うと、もう少し過去問と向き合う時間があってもよかったと思うところがあります。
このように、私は私立受験を軽く考えてしまっていたのですが、その原因はほとんど勉強せずに10月の防衛医科大学校に合格できたということにあります。
しかし、これで油断をした故に2月の私立受験でうまくいかなかったこともあるので、みなさんは気を引き締めて頑張ってください。
慶應医学部の入試は、昨年こそ特徴的な問題は出なかったものの、例年物理を中心に他の入試では見られないようなタイプが出ること、受験生のレベルが高いのでケアリスミスを極限まで減らしていかなければならないことがあったので、過去問に1ヶ月前くらいから対策し始めましたが、結果は上手くいきませんでした。
私立医学部や私立文系など二次試験とは全く異なるタイプの入試に挑む人は、対策をしっかりとしてから受験するのがいいと思います。
精神面について
共通テストからの気持ちの切り替え
私は共通テストでの結果が振るわず、共通テスト後数日は落ち込んでいました。
しかし、共通テスト翌日からは二次試験の方が共通テストの方が比重が重いということ、もう過ぎたことを悔やんでも仕方がないということを念頭に、二次試験、私立受験は悔いなく終わらせようという心持ちで勉強に取り組みました。
そのためにも、各大学・学部で目標点数を設けて、どれくらいの点数を取れば合格最低点を超えることができるのかというのを明確化してから、その目標に向かって勉強していきました。
私立を受けるときの心の持ちよう
2月は受験や自習以外に外出することがなかったので、「気分転換も含めてなるべくこまめに外出できるようにすること」、試験が続くことによる疲れを避けるため、「あまり長く受験の間隔を空けない、三日連続受験をしない」ということを心がけていました。
他にも、私立受験の昼休みの合間はキャンパス内を歩いたり、周辺を走ったり散歩したりするなどして、気分転換をしました。
また、私はたくさんの私立大学を受験したのですが、受験をしていく中で、試験時間中にも「なんでこの大学の入試を受けているのだろう?」と疑問に感じるときもありました。そういう時は「練習のつもりだから」や「せっかく外出できるいい機会だから」と捉えて試験を受けていました。
私はこのような微妙な心の持ちようになっていましたが、同時に受験を楽しむことができていました。
私立受験を好きなスポーツに例えて、「次の受験校はこのレベルに匹敵する」など、考えていました。
このように私立受験を楽しめたのも、良い精神状態で二次試験に挑めた要因なのではないかと思っています。
一方で、今振り返って見ると、これは共通テスト前後の私立大学の出願をする時期に非常に心配になってしまい、たくさんの大学に出願し過ぎてしまったということがあります。
出願するときと受験するときでは精神状態が全然違うものです。
私立受験はすればするほど国立の試験を勉強できる時間が少なくなってしまうことも考えて、思い切って受けないという選択肢も考えてみてもいいかもしれません。
体調管理について
体調を崩してしまうと、いい結果を出せなくなるのは事実です。
私の友達にも直前期に体調を崩してしまったという人がいますが、彼も国立には受かりはしたものの、その成果は普段の成績と比べると良いものとは言えませんでした。過去の人気記事をまとめた以下の記事も参考にしてください!
直前期には不安になって、あれもこれもと色々と手を出したくなるかもしれませんが、そこは一旦落ち着いて、体調管理が一番であるということを思い出して欲しいと思います。
過去の人気記事をまとめた以下の記事も参考にしてください!
最後に
最後に、私立受験について様々なことを述べてきましたが、これらの内容が受験生の皆さんのお役に立てるなら嬉しいです。
残り一ヶ月を切って、これから私立受験も本格的になってくる時期ですので、体調に気をつけて残りの時間を大切に過ごしてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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次回は【2/7】受験直前の体調管理法(二次試験前)お届けします!