はじめに
皆さんこんにちは!理科一類1年のK.O.と申します。
受験生の皆さん、いよいよ二次試験が1週間後に迫ってきましたね。
一発勝負の緊張感の中、慣れない環境でこれまで磨いてきた自分の実力を発揮できるか不安な方もいるでしょう。
そこで、今回は去年東大を受験した私が、受験生目線から受験会場の様子や雰囲気、また試験当日の過ごし方などを紹介していこうと思います。
この記事で試験のイメージが皆さんに伝わり、皆さんの不安が少しでも解消されれば幸いです。
持ち物
持ち物は「受験者心得」をよく読んで確認し、必ず前日までに準備しましょう。
特に、受験票と筆記用具は絶対に忘れないようにしましょう!
また、二次試験受験票と共通テスト受験票の両方があることを必ず確認してください!
教室に置き時計があるとは限らないので、腕時計も必要です。
私は普段使っている腕時計が万が一壊れた時のために、父親から予備の腕時計を借りて、鞄にしまっていました。
試験直前に確認する参考書、ノートなども忘れず持っていきましょう。
これらに加えて、私が持っていけば良かったと感じたのはゴミ袋です。
私の受験会場にはゴミ箱がなく、(見つけられなかっただけかもしれませんが)消しカスや解答用紙を切り取った破片(後述します)を仕方なく鞄の中に直接入れていました。
こうした私の経験から、皆さんにはゴミ袋を持っていくことをおすすめします。
持ち物については、去年の記事もぜひ参考にしてください!
試験当日の過ごし方
まず、試験会場を間違えないように注意しましょう。
文系は駒場キャンパス、理系は本郷キャンパスでの受験です。
私の場合、試験会場への道のりは前日に実際に電車に乗って確認し、さらに時間に余裕を持って宿を出ていたので安心してたどりつけました。
余談ですが、私は併願校受験の際に電車を乗り間違えました。
しかし、落ち着いて正しい電車に乗り直した結果、事なきを得ました。経路を間違えないのが何よりですが、万が一間違えても意外となんとかなるということを皆さんに共有しておこうと思います。
困った時はスマホで調べたり、駅員さんを頼ったりしましょう。
試験会場の入り口周辺は応援に来ている保護者の方や高校や塾、予備校の先生方などがたくさん居て混雑しています。
門の前で受験票を確認されるのですぐ出せるようにしておきましょう。
受験票を見せると構内に入ることができます。
試験教室の様子については、意外と周りの受験生との距離が近いと感じた記憶があります。
特に会場が寒すぎるとか暑すぎるということは感じませんでした。
ただ、休み時間には換気が行われ、その間は少し寒くなります。
試験中の様子については、訓練してきた通りに問題を解くだけなので割愛します。
試験時間が終わると、解答が回収されます。
解答の回収が完了した後、座ったまま待つよう指示されますが、これがかなり長いです。(15分ほどかかります。)
さて、最初の科目が終了すると、長い昼休みがあります。
1日目の場合、時間割上では文系で2時間、理系で2時間50分もの休みがあります。
ただし、問題や解答用紙を配布、回収する時間や前述した待機時間などを差し引くと実質的な休みは30分以上短くなります。
この時間、私はまず母親が用意してくれた弁当を食べ、次に2科目目の数学に備えて過去問を解き直していました。
細かい計算は省き、解答の道筋を辿ることができるか確認していました。
休み時間の間に数問確認出来ればいいだろうという気持ちで解き始めましたが、思ったよりも時間の余裕があり、結局過去問1年分を解いてしまったのを覚えています。
休み時間中にあまり外を出歩くことはありませんでした。
毎年トイレは混み合うようで、通常のトイレに加えて屋外に仮設トイレが設置されていました。
私は仮設トイレを使うのがなんとなく嫌だったので、普通のトイレに並びました。
並んでいるといっても、何十分もかかるわけではありません。
(少なくとも男子トイレはそうでした。女子トイレについては分かりませんが…)
ただ、列が中々動かないと思っていたら間違って個室を待つ列に並んでいたことがあったので、列の向かう先をのぞきこんで確認した方がいいと思います。
1日目の手応えはかなり良かったので、良い気分で宿に戻りました。
他の受験生の、「数学易化してたね」という会話が聞こえて自信を無くしかけましたが、気にしないことにしました。
宿についた後は、ゆっくり休み、化学の暗記事項を見直すなどしていました。
2日目は、特に理系は数学のプレッシャーから解放されて気が緩みがちですが、油断せず最後まで駆け抜けましょう。
理科(文系は社会)では、科目選択のために解答用紙を切り取らなければなりません。
ほとんどの方は模試で既に経験があるかと思います。
それに加えて、二次試験本番では外国語の試験で英語以外の科目を選べるため、外国語でも解答用紙を切り取らなければなりません。
理科(社会)と英語で解答用紙を切り取るよう指示されるタイミングが異なるため、試験監督の指示をよく聞くようにしましょう。
2日目の昼休みは、お弁当を食べた後、英単語帳を見たり、イヤホンでリスニング音声を聞いていたりしたと思います。
最後に、皆さんが本番の環境について最も不安を持っているのは恐らくリスニングでしょう。
「大教室はリスニングが聞き取りづらい」などといった噂も耳にします。
ただ、自分が大教室でリスニングを聞いた時は特に聞きづらさを感じませんでした。
普段通り聞こえます。
そのため、教室によってリスニングの有利不利があるのかということはあまり気にしなくていいと思います。
また、英語の試験の前にリスニング機材調整のために英文が放送されるのですが、この時に英文が聞き取れなくても焦る必要はありません。
実際、自分は機材テスト用の英文は聞き取れなかったのですが、リスニング試験の英文は問題無く聞き取れました。
試験中の静寂と緊張感の中の方が英語は聞き取りやすいものです。
二次試験の過ごし方については、去年、一昨年のこれらの記事も是非参考にしてください!
終わりに
最後に、私から受験生の皆さんにエールを送って、この記事を締めたいと思います。
泣いても笑っても本番まで残り1週間です。
2月26日、外国語が終わった後(あるいは理科三類の受験生は2月27日、面接が終わった後)全ての実力を出し切れたことに満足している自分の姿を想像してみてください。
3月10日、合格発表の掲示の中に自分の番号を見つけて喜んでいる自分の姿を想像してみてください。
そして新年度、東大生として自分のやりたいことに全力で没頭している自分の姿を想像してみてください。
そのイメージを、絶対現実にしてください。
皆さんの合格を心より願っております。
お知らせ
東大生協では、受験生・保護者のみなさまをサポートすべく、さまざまなサービスやイベントを展開しています。
共テ後ホッとガイダンス
共通テスト後から「共テ後ホッとガイダンス 〜二次試験に向けた準備とサポート〜」と題し、共通テストから二次試験にかけての過ごし方などについて、受験生・保護者の目線からの体験談を含めた座談会をお届けしています!
他にも、受験当日の動き方・会場の様子についての体験談や、受験前から受験本番・入学までのスケジュールについてもお話しします。
公開後でもお申し込みと閲覧が可能です!
ぜひ以下のサイトからお申し込みください!
【1月開催】共テ後ホッとガイダンス 〜二次試験に向けた準備とサポート〜
保護者説明会
2025年2月24日・25日・26日に、東京大学生協主催の保護者説明会を実施いたします!
こちらのイベントは、二次試験の前日・当日に行われる保護者の方向けのイベントで、試験が行われている駒場キャンパス・本郷キャンパス・弥生キャンパスとは別の駒場IIキャンパスで実施いたします!
入学準備説明会・推薦生向け入学準備説明会
3月10日〜3月23日にかけて、入学準備説明会を実施いたします!
先輩東大生が、大学生活を始めるにあたっての新入生の皆さんの不安を解消するお手伝いをします!新入生ご本人と保護者様でご一緒に入学に備えることができます。
内容としては、食堂や購買部などの店舗紹介・入学までのスケジュールなどについてご紹介する全体説明、東大生の生活などについてまとめたパネル形式で展示したパネルブース、東大に入学するにあたっての不安について実際に先輩東大生と相談することができる個別相談、そのほかにもキャンパスツアーなど様々なコンテンツをご用意しています。
基本的には駒場キャンパスで対面での実施を予定していますが、どうしてもご都合が合わない場合は、オンラインでの実施も予定しておりますので、ぜひ都合の良い日程・形態でご参加ください!
また、3月1日、3月2日には推薦生向けの入学準備説明会も予定しておりますので、推薦生の方はぜひこちらにご参加ください!
合格発表前「先取り入学準備説明会」
3月1,2,4,6,8日に、「先取り入学準備説明会」と題した動画を、昼と夜に1度ずつ配信いたします!
この動画は、受験生と保護者の皆さんが合格後、短い入学準備期間に焦らず準備ができるような内容になっています。
合格後のスケジュールについての詳細な説明や、お送りする各入学準備資料の紹介、3月10日から20日にかけて実施する入学準備説明会の案内などをお届けします。
イベント情報やお申し込み、入学準備に関する資料請求は、以下のサイトをご確認ください。
また、公式LINEでは、入学準備に関する最新情報をお届けしています。
まだ友だち登録をされてない方は、ぜひご登録ください!
次回は【2/27】「入学準備資料の中身紹介」をお届けします!