2025-24 私立受験の意義とはー最終目標を見据えてー

2025年1月29日水曜日

受験 受験勉強

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はじめに


大寒を迎え、寒さが厳しさを増すこの頃、いかがお過ごしでしょうか。


こんにちは。

理科二類1年のA.Y.です。


先日は共通テスト、本当にお疲れ様でした。

新課程に移行して初となる共通テストに不安でいっぱいだった受験生も多いと思います。


ほっと一息つく間も欲しいところですが、徐々に近づく私立受験や国公立二次試験へと焦点を合わせていく時期になって参りました。

きちんと気持ちを切り替えることができているでしょうか。


そこで今回は、私立受験について私自身の体験をもとにお話しさせていただきます。


頑張る皆さまの一助になれば幸いです。


私立受験を迎えるにあたって

私立受験の捉え方


まずはじめに質問です。

皆さんは「私立受験」をどのように捉えているでしょうか。



国公立二次試験を後に控えている方々には「今年度で受験を終えるための安心材料」や「自信をつける場」などの意見があるかと思います。

中には「国公立二次試験に集中するために私立は受けない」という方もいるでしょう。


私は、このように「私立受験をする意義」を自分の中で再確認することが、この1ヶ月を有意義に過ごすことに直結すると考えています。

そしてこの意味というのは、皆さん一人一人異なるものだと思います。


そこでここからは、私自身が私立受験をするにあたって考えていたことをお話しします。


私は共通テストを終えてから東大の二次試験を迎えるまでの間に、関東にある難関私立大を1校だけ受験したのですが、もし東大が不合格だった場合は浪人するつもりでした。


では、私はなぜ私立受験をしたのでしょうか。


それは、私立受験を「東大受験のための練習の場」と捉えていたからです。


大学受験が徐々に近づいてきた高3の秋ごろ、東大を第一志望に掲げていた私は、私立受験をするかどうか非常に迷っていました。


私立受験をすることで場数を踏むことができるのは確かですが、第一志望校の対策に当てる時間や集中力をいくらか割かなければいけなくなります。


悩みに悩んだ末、私は「東大受験を最優先に考えた上で、試験慣れのために私立を1校だけ受験する」ことを決断しました。


これは、万全な状態で東大受験を迎えるために、自分にとって一番大切なことは何かを考えた結果でした。


私はとても緊張しやすい性格で、共通テストから1ヶ月の間隔が空いていきなり東大受験本番を迎えることは、大きな不安要素につながると予想していました。

そこで、少し私立に時間を割いてでも、試験特有の緊張感に慣れておくことが自分に一番必要だと考えたのです。


受験生の皆さんも、それぞれの私立大学に意味を持って出願したことと思います。

私立受験を迎えるにあたって、もう一度ご自身の私立受験の意義を再確認し、本当の目的を

常に見据えておくことで、この一ヶ月を悔いなく走り切りましょう。


過去の記事には、東大一本で受験した方のエピソードも紹介されているのでこちらも参考にしてください!

2025-10 併願校、どこにする?

持つべき意識


先述したように、私立受験にあたってはその目的を意識することが大事です。


私が常に意識していたのは、自分にとって私立受験は「東大受験のための練習の場」ということです。


そのため、東大受験と間隔が空きすぎないような試験日程の大学を選び、私立受験のための対策の時間は必要最小限にとどめました。


(ただし、私立受験の出来が悪く自信を喪失しては元も子もないため、過去問は数年分解き、東大のための勉強をしていれば私立の問題にも十分通用することを確認しました。)


私立受験当日は、どうすれば過度に緊張せずに試験にフォーカスできるかを意識しました。

私が特に意識したことを2つ紹介します。



1つ目は時間に余裕を持って行動することです。

ありきたりだと思われてしまうかもしれませんが、時間の余裕は心の余裕に直結するので、本当に大切なことです。

凡事徹底を心掛けましょう。


2つ目は試験直前や休み時間での勉強は過度に詰め込みすぎないことです。

これが適するかどうかは人によってしまうかもしれませんが、私の場合、直前の確認で不安な箇所が1つでも見つかると、他にも不安要素があるのではないかとどんどん不安になってしまうことがあります。

心に余裕と自信を保つために、直前の確認ではエッセンスを軽くおさえ直す程度にとどめていました。


これらのことを特に意識して、私立受験を無事に終えた時には、東大受験もきっと大丈夫だろうという自信に繋がっていました。

私立受験と東大受験本番の間は1週間ほどだったため、そのままの気持ちと勢いで東大受験本番を迎え、東大受験も乗り切ることができました。


私立受験において意識していたことは、東大受験当日でもしっかりと効力を発揮しました。


私は、東大受験の本番は50人ほどが入る部屋で受けたのですが、2日とも朝一番乗りで入室したことで、心に余裕が生まれました。

周囲の受験生も入室してきて参考書を取り出し始める頃には、私は最終確認の大半を済ませ、気持ちを落ち着かせる段階に入っていました。


このおかげで過度に緊張しすぎず、試験に集中することができました。

ただし、全てがうまくいった訳ではなかったので後述いたします。


私立受験にあたり、各々の目的の意識が重要だということをここまでお伝えしてきました。

自分自身はどんな心持ちで私立受験と向き合うか、イメージすることができたでしょうか。


予期せぬトラブルにあたって


予期せぬ形で、私立受験での経験が東大受験本番に活きた面も紹介します。


先ほど私自身の経験で「私立受験は無事に終えることができた」とお話ししました。

全体的に見るとうまくいったと言えるのですが、実際のところ、最初の科目であった数学は、ある程度得意科目だったにも関わらず、想定より出来が振るいませんでした。

全体の結果としてうまくいったのは、その後の気持ちの切り替えがうまくいったからです。


気持ちがうまく切り替えられたのは、次の科目が得意な理科だったこと、昼食休憩を挟んだこと(あくまで「東大受験の練習」であり東大受験本番ではなかったこともあるかもしれません)などさまざまありましたが、特にやって良かったことは、休憩時間に一度席を離れて外で気分転換することでした。

このトラブルも乗り越えたことが、その後の自信の足しになっていたと思います。


そして、これらの経験が東大受験本番の大事な糧になりました。


東大受験2日目、私は一番得意だった理科で失敗をしてしまい、残る最後の科目は比較的苦手な英語だったこともあり、気持ちを少し乱してしまいました。


そこで私立受験での経験を思い出し、休憩時間は外に出て好きな音楽を聴くことで気分転換に多めに時間を費やしました。

焦ってギリギリまで次の科目の確認を行っても、不安な箇所を見つけてはますます不安を募らせることになると感じたためです。

この気分転換によって気持ちを切り替え、最後の科目に向けて気力を回復することができました。

(結果的には英語で普段以上のパフォーマンスができ、英語の点数に救われることとなりました。)


結果的に私は「東大受験の練習」としての私立受験を最大限活用することができました。


受験生のみなさんには、このようなトラブルが生じた際の対処方法、および気分転換の方法をあらかじめ想定しておくことを強くお勧めします。

(もちろんみなさんがトラブルなく力を出し切れるのがベストですが、、)

モチベーション・体調管理


みなさんは、共通テスト後から私立受験および国公立二次試験に向かって、どのようにモチベーションを保っているでしょうか。



私は、共通テストは得意な方ではなく、二次試験に特に焦点を合わせていたため、共通テストを終えて一息ついた後は、東大受験までの1か月の計画を練って白紙に書き上げ、自分の部屋の壁に貼りつけていました。

間に私立受験を挟みつつも、常に東大受験を見据えてモチベーションを保ちました。


私立受験の受ける校数により、この一ヶ月の使い方は人それぞれかと思いますが、モチベーションを保つためには最終目標を常に見据えておくことが大切です。


私立を複数受ける場合、次々と受験が迫って来るたびに目の前のことで一杯一杯になってしまうことがあるかもしれません。

常に気を張り続けて神経をすり減らしてしまっては、最後に控える国公立二次試験で最大限のパフォーマンスを発揮するのは難しくなってしまいます。


この一ヶ月のスパンでの戦いを制するために、最終目標を常に意識し、国公立二次試験にピークを持ってくることができるようにしましょう。


また、一人で抱え込みすぎないことも非常に大切です。

私の場合、戦いをともにする友達や全力で指導にあたってくださった先生、そして挑戦をいつも応援してくれる家族など、自分一人での戦いではないということを周囲に目を向けるたびに実感し、大きなモチベーションになっていました。


体調管理についても触れておきます。


体調を損なってしまっては、最大限のパフォーマンスを発揮できなくなってしまうのみならず、結果に影響を与えてしまうこともあるでしょう。


そのため、体調を崩さないことはもちろん大切ですが、それだけでなく、生活リズムを整えることも同等に大切です。


多くの場合、受験の日には朝早く家を出発し、午前中から万全な状態で頭をフル稼働させなければいけません。


そのため私は、共通テスト後の一ヶ月は、夜は23時に勉強をやめて24時頃就寝し、朝は5~6時台には起きる生活を心掛けていました。

勉強する科目についても東大受験の時間割を考慮し、午前中は国語や理科を中心に、午後は数学や英語を中心に勉強し、それぞれの時間帯に適応して頭がしっかりと稼働するようにしていました。


残り一ヶ月となり、不安でいろんなことに手をつけたくなることもあるかもしれませんが、本番で実力を発揮しきれるように、体調と生活リズムの管理を念頭に置いて、無理のない勉強計画を立てることが大切です。


終わりに

今回の記事では、私立受験について私の経験を中心にお話ししました。

皆さんがご自身の私立受験について、その意義を再確認するきっかけとなれば幸いです。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

皆さんが自分の可能性を信じて、後悔のない進路を実現できるよう願っています。

お知らせ

東大生協では、受験生・保護者のみなさまをサポートすべく、さまざまなサービスやイベントを展開しています。

共テ後ホッとガイダンス

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他にも、受験当日の動き方・会場の様子についての体験談や、受験前から受験本番・入学までのスケジュールについてもお話しします。


公開後でもお申し込みと閲覧が可能です!

ぜひ以下のサイトからお申し込みください!

【1月開催】共テ後ホッとガイダンス 〜二次試験に向けた準備とサポート〜



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受験生・新入生応援サイト2025|東京大学消費生活協同組合


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