はじめに
理科一類のT.I.です。
いよいよ2025年が始まり、共通テスト目前です。
受験生の皆さんはこれまで共通テストに向けての対策をされてきたかと思いますが、試験本番ということもあり、緊張や不安を感じられている人も多いかと思います。
そこで私の受験生時代の体験をもとに、あと数日を、そして本番を、いかに過ごすかの1つの例を提示できたらいいなと思います。
昨年度の記事と併せてご覧ください。
共通テスト直前
この時期にセット演習を行っても、体力の消耗が激しく効果は余りないであろうと考えて、私は知識の見直しに時間を当てました。
特に化学における頻出の数値(e.g.高分子化合物のモノマーの分子量)など、暗記できれば解答時間の短縮につながる事項を最後の詰めとして押さえました。
どうしてもセット演習を行う場合は、解答時間マイナス10分で目標得点マイナス1割を目指すのがいいかと思います。
最終的にものを言うのは付け焼き刃の知識ではなく、皆さんがこれまで積み重ねてきた成果ですから、この時期には精神を安定させるために使いたいです。
また、最後に追い込みをしようと食事や睡眠の時間を削ることはやめましょう。
本番では集中力を持って問題に向き合うことが重要なので、食事や睡眠時間を確保して体調を整えておくことが重要です。
この時期に体調不良を起こすと致命的ですので、何よりも体調を意識した生活をしましょう。
加えて事前にできることとして、試験場と試験場までのルートの確認が挙げられます。
多くの場合、試験場は地元の大学のキャンパスになり、普段高校に通うのとは異なる交通機関を使うことになります。
試験場には100人単位の受験生が来るため、キャンパスの最寄駅は往々にして混雑します。
そのほかにも、当日雪が降って交通機関が麻痺する恐れもあります。
余裕を持った行動ができるよう、事前の確認は怠らないようにしましょう。
共通テスト当日
試験前
忘れ物がないかの確認を必ずしてください。
特に、受験票や時計は忘れると無用な手続きが増えてしまうため、マイナスにしかなりません。
試験中について
問題用紙を開いたら、正しい科目を解いているかの確認を必ずしましょう。
私の友人で、世界史Bを解くはずがAを解いていて焦ったという失敗談を語っていた人がいます。
ほかにも数学で間違った科目を解いていたと言う事故を例年耳にします。
これらのミスは心がけ次第で無くすことができますので十分注意しましょう。
2022年度は数学の難易度が急上昇したと話題になりました。
実際に今年の試験でも同様のことが起きる恐れがあります。
しかし、自分ができない問題であれば同レベル帯の他の受験生も解けていないことが多いですし、共通テストは全科目の総合点が問題になる試験です。
1つの科目の良し悪しに一喜一憂して、次の試験科目に落ち込んだ気持ちを引きずっても無益です。
難易度が高くても1問1問丁寧に解くこと、次の試験までに気持ちを切り替えておくこと、この2点を常に意識しておきましょう。
試験中、頭が真っ白になる場面があるかと思います。
これは、誠心誠意受験に取り組んできた受験生であれば自然なことだと思います。
こういった時こそ落ち着いて、今まで行ってきた受験勉強を振り返ってください。
逆によくできたと感じたとしても、最後のマーク1つまで丁寧に行ってください。
マークミスなどの防ぐことのできるミスで点数を落とさないようにしましょう。
試験の間について
試験の合間に手洗いなどは済ませておきましょう。
手洗いは混み合うことが予想されますので、場所の確認なども忘れずにしましょう。
席を立つ場合には必ず受験票を携帯しましょう。
携帯していないと監督員に咎められたり、確認を求められたりして面倒です。
試験の合間の過ごし方ですが、私はドライフルーツで糖分補給を行う習慣をつけていました。
周囲には参考書を開く者、知人と話す者など、様々な過ごし方をしている人がいました。
私は知人と自分との試験の出来を比較すると精神的に不安定になりやすいため、避けた方が無難だと考え、会話は控えました。
この辺りは次の科目をベストコンディションで迎えられるように各自工夫をして過ごしましょう。
初日の夜に
私は、模範解答や難易度の下馬評は、絶対に確認しないように心がけました。
まだ2日目がある以上、初日の出来の良し悪しでメンタルを落ち込ませていたら無益だと考えていたからです。
例年英語の問題についてX(旧Twitter)等が盛り上がりますが、あくまで周りの人の評価であって自分の出来とは全く関係がありません。
そもそも初日の夜確認したからといって自分の点数が上がるわけではないので、確認する利点がないのです。
翌日に冷静に数学、理科、情報の試験を受けられる方がはるかに重要です。
そのため、自己採点等はせず早めに就寝することをお勧めします。
試験後
私は試験の翌日に自己採点をする場があったため、自己採点は全てここで行いました。
ここで重要なのは結果に影響されすぎないことです。
点数や大手予備校主催のリサーチの結果が悪かったとしても、2次試験で合格点さえ取れれば問題ないわけであり、問題なのは共通テストの成績に囚われすぎて気持ちが落ち込み、勉強が手につかなくなることです。
結果を割り切って受け止め、早々に2次試験対策に(私大受験を控えている人はそちらに)シフトしましょう。
終わりに
共通テストはあくまで1次試験であり、東京大学合格のために本当に重要なのは2次試験です。
しかしながら、点数が悪ければ往々にして不安に駆られ2次試験に向けて集中できなくなりますから、決しておろそかにもできません。
共通テストが終わってからはメンタルとの戦いになります。
気持ちで負けたら最後まで力を出しきれずに終わります。
自分が今何をする必要があるのかを冷静に見極め、一歩一歩進んでください。
皆さんの健闘を心から祈っています。
お知らせ
東大生協では、受験生・保護者のみなさまをサポートすべく、さまざまなサービスやイベントを展開しています。
共テ後ホッとガイダンス
1月の共通テスト後に「共テ後ホッとガイダンス 〜二次試験に向けた準備とサポート〜」と題し、共通テストから二次試験にかけての過ごし方などについて、受験生・保護者の目線からの体験談を含めた座談会をお届けします!
他にも、受験当日の動き方・会場の様子についての体験談や、受験前から受験本番・入学までのスケジュールについてもお話しします。
ぜひ以下のサイトからお申し込みください!
【1月開催】共テ後ホッとガイダンス 〜二次試験に向けた準備とサポート〜
保護者説明会
2025年2月24日・25日・26日に、東京大学生協主催の保護者説明会を実施いたします!
こちらのイベントは、二次試験の前日・当日に行われる保護者の方向けのイベントで、試験が行われている駒場キャンパス・本郷キャンパス・弥生キャンパスとは別の駒場IIキャンパスで実施いたします!
入学準備説明会・推薦生向け入学準備説明会
3月10日〜3月23日にかけて、入学準備説明会を実施いたします!
先輩東大生が、大学生活を始めるにあたっての新入生の皆さんの不安を解消するお手伝いをします!新入生ご本人と保護者様でご一緒に入学に備えることができます。
内容としては、食堂や購買部などの店舗紹介・入学までのスケジュールなどについてご紹介する全体説明、東大生の生活などについてまとめたパネル形式で展示したパネルブース、東大に入学するにあたっての不安について実際に先輩東大生と相談することができる個別相談、そのほかにもキャンパスツアーなど様々なコンテンツをご用意しています。
基本的には駒場キャンパスで対面での実施を予定していますが、どうしてもご都合が合わない場合は、オンラインでの実施も予定しておりますので、ぜひ都合の良い日程・形態でご参加ください!
また、3月1日、3月2日には推薦生向けの入学準備説明会も予定しておりますので、推薦生の方はぜひこちらにご参加ください!
イベント情報やお申し込み、入学準備に関する資料請求は、以下のサイトをご確認ください。
また、公式LINEでは、入学準備に関する最新情報をお届けしています。
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次回は、共テ直後の【1/20】に、「自分を信じて—共通テストから二次試験までの過ごし方」を公開します!