今回は「東京の交通事情」のお話です。
東大の位置する東京は、世界一複雑に発達した交通網をもつ都市です。
各所へ便利に移動できる一方で、あまりにも複雑ですので、うまく使いこなすのは大変です。
私自身、地方(浜松市)から出て来てしばらくは ナニガナニヤラ ヾ(;´▽`A 状態でした。
本稿では、新たに東京へ来る皆さんのために、東京の交通のアウトラインをご紹介します!
交通手段一覧
まずは、東大生が普段利用する交通手段をざっと挙げてみましょう!
- 徒歩
- 自転車
- 路線バス
- 鉄道
よく使うものはこの4種類です。
順番に、詳しく解説していきます。
1. 徒歩
東京は公共交通機関が発達しているから、どこへ行くにも乗り物で…なんてことはありません!
交通網が網の目のように細かく走っているからこそ、駅間距離が短く、「電車でも行けるけど、むしろ歩いたほうが早いんじゃ...」ということはよくあります。
2. 自転車
駒場キャンパスの近辺(下北沢など)に住んでいる学生は、自転車で通学することが多いです。
また、最寄り駅まで自転車で移動する場合もあります。
三鷹寮はその典型で、吉祥寺駅まで自転車で行き、そこから京王井の頭線に乗ると駒場に着きます。
もちろん、自転車は通学だけでなく、日常の買い物などにも使えて便利です!
なお、自転車の利用を考えている方は、まずは住居周辺に駐輪場があるか確認しましょう。
3. 路線バス
東京には数え切れないほどのバス路線が整備されています。
しかし、私は普段、バスをあまり使いません。
なぜなら...
- 路線図が複雑すぎて、どこへ行けるのか正直分からない
- 道路が混んでいるので、だいたい遅れる
- バス停の場所が分からなくて乗り遅れることもよくある
- 特に駅前のバス停は、会社や系統ごとに場所がバラバラだったりします
- 運行本数が少ない路線がある
- 短距離であれば、鉄道のほうが安い
たまに使うとして、「鉄道駅から離れた施設へ向かう際、最寄り駅までは電車で、駅からはバスで行く」という使い方です。
バスに乗る場合、時刻表はあまりアテにならないので、1,2本早い便を利用します。
なお、23区内の路線バスは前払い・定額制です。
前扉から乗って、中扉から降ります。
地方のバスとは異なりますから、ご注意ください。
支払いには、後述するSuica・PASMO等の交通系ICカードが便利です!
Kitaca,TOICA,ICOCA,SUGOCA等々、東京以外の地方のICカードも使えます!
支払いには、後述するSuica・PASMO等の交通系ICカードが便利です!
Kitaca,TOICA,ICOCA,SUGOCA等々、東京以外の地方のICカードも使えます!
4. 鉄道
圧倒的によくお世話になる交通機関が、鉄道です。
駒場への通学でも、多くの学生が京王井の頭線を利用しています。
鉄道についてお話すべきことは色々ありますが...
鉄道についてお話すべきことは色々ありますが...
鉄道会社の種類
まずは、東京の鉄道網はいくつもの鉄道会社で構成されていることを押さえておきましょう!
東京の鉄道会社は、大きく分けて3種類あります。
- JR東日本:言わずとしれたJR。山手線、中央線、京浜東北線等々、地上の主要路線を運行しています。
JR中央線。東京駅からひたすら西へ。 |
- 地下鉄:東京メトロと都営地下鉄があります。都心の主要部を結んでいます。
東京メトロ千代田線。駒場の裏を通っています。筆者は北千住の家庭教師先まで利用。 |
- 私鉄:京王(駒場へ行くのは「京王井の頭線」!)、小田急、西武をはじめとして、沢山の会社があります。主に都心と近郊を結ぶ路線を運行しています。一つの会社で複数の路線を運行していることも珍しくありません。
京王井の頭線。駒場キャンパスの最寄り駅「駒場東大前」を通ります。 |
なぜ鉄道会社の違いを意識する必要があるのでしょうか?
その理由は、
- 同じ名前の駅が、会社ごと別々に存在する場合があります。
京王井の頭線に乗りたいときは、JR渋谷駅の改札口に入ってはいけません!
また、それぞれの会社の駅が結構離れている場合もあります。
たとえば「JR渋谷駅」・「東急渋谷駅」間の乗り換えには5分以上かかります!
もちろん、違う会社の路線に乗り換える際には、改札口を出入りする必要があります。
JR渋谷駅の中をいくら探しても、東急東横線のホームは見つかりませんから注意してください!
駅間移動の経路が分かりにくい、ということもよくあります。
乗り換えで迷ったら、近くの駅員さんなどに道を尋ねましょう。
東急渋谷駅は地下5階(実質地下鉄)。 |
- 駅や電車内に掲示してある路線図は各会社が作成していますから、他社線は描かれていないことがあります。
- 会社によって、定期券として使える交通系ICカードの種類が違います!
JR東日本はSuica、地下鉄と私鉄はPASMOです。
定期券購入前にICカードだけを買う場合は、実際に通学に使う鉄道会社の窓口で買えば間違いないでしょう。
そもそも交通系ICカードとは? 定期券の制度は?
鉄道やバスの料金支払いに使用できるプリペイドカードです。
JR東日本はSuicaという種類を、地下鉄と私鉄はPASMOを発行しています。
しかしほとんどの鉄道会社で、他社発行の交通系ICカード(Kitaca,TOICA,ICOCA,SUGOCA,...)も同じように使えます。
これら交通系ICカードは、定期券としても使います。
このときには、JR東日本は必ずSuica、地下鉄と私鉄は必ずPASMOを定期券として使います。
定期区間が複数の会社にまたがる場合も、一枚のカードを全体の定期券として使うことができます(会社ごとにカードを使い分ける必要はありません)。
東京の鉄道の特徴
ここまで鉄道会社の区別を説明しましたが、東京の鉄道各社に共通した特徴もあります。
- 各駅停車(各停,関西で言うところの「普通」)のほか、急行、快速急行、快速、特別快速、通勤快速、特急等々、様々な列車種別が存在します。
遠方までスムーズに移動できるメリットはあるのですが...
間違った列車に乗ってしまうと、降りたい駅をなすすべなく通過する羽目になります。
気を付けましょう!
ちなみに、京王井の頭線急行は駒場東大前を通過します! - 多くの路線で女性専用車が設定されています。
女性の皆さんは有効に活用してください!
ただし、以下の点に注意しましょう。 - 時間が限定されている:
女性専用車は、主に朝のラッシュ時限定で設定されています。
24時間固定ではありませんから、注意しましょう。 - 例外がある:
障害のある方やその介助者、子供は男性でも乗車することができます。 - 色々な種類の鉄道会社が入り混じっている中で、別々の会社線同士の乗り入れがあちらこちらで実施されています。
たとえば、小田急小田原線と東京メトロ千代田線は一本の列車で行き来できます。
それをうまく利用して、便利に(→☆)通学している東大生もたくさんいます!
もちろん、互いに直通している路線を乗り継ぐ場合には、改札口を出入りする必要はありません。
☆:千代田線沿線 ▷〈直通〉▷ 小田急線 ▷〈下北沢駅〉▷ 井の頭線
ヤヤコシイ!→ 案内アプリを活用しよう!
あまりに複雑な東京の交通網。
普通の人が一人で使いこなすのは、はっきり言って無理です!
ではどうするか?
乗り換え案内アプリに頼りましょう!
たとえば私がお世話になっているのは「Yahoo!乗換案内」アプリです。
出発地、目的地、時間を指定すると、幾つもの可能性の中から最速の経路や最安の経路等を自動で調べてくれます。
各停、急行、快速、...等々数ある列車種別の中からも、最適なものを教えてくれます。
Google マップ等の地図アプリでもルートは調べられます。
しかし、乗り換え案内アプリほどは検索条件を細かく指定できません。
そのため、有料特急を使う経路しか出てこないといった不便な事態がときどき起きます。
徒歩の際の道案内としては、地図アプリはとても頼りになります。
乗り換え案内アプリとうまく組み合わせて、都内を賢く移動しましょう!
最後に...
交通機関は遅れるもの。
また、人混みに阻まれると徒歩移動にも想定以上の時間がかかります。