2020 - 06 | わたしが受験期の「うつ」にどうやって対処したか①

2019年10月28日月曜日

受験勉強

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 こんにちは、H.S.です。今回はややネガティブな話題です。
私は浪人生活の中で、受験まで半年を切って受験を意識するようになると不安でいっぱいになって、「うつ」のような状態になっていました。
もしかしたら、これを読まれている方にも重かれ軽かれこんな状況にある方がいらっしゃるかもしれません。そんな方々の力になるべく、私がこんなときどうしていたかについて文字数の許す限り話そうと思います。

東京大学への思い

自分がやりたいことも特になかった私は、高校や予備校に言われるまま東大を目指すことになりました。進学選択という1年半自分のしたいことを考えられる時期が設けられているというシステムに大きな魅力を感じたため、東京大学を目指すとともに東京大学以外の進路が見えなくなっていました。

模試の結果を受けて

うつ状態になり始めたのは浪人の、夏冠(注:夏の冠模試のこと)が返却された頃です。結果はいずれもA判定。優秀者名簿に掲載されるほどの成績をとり、E判定しか返ってこなかった現役時代の頃からの大きな成長を感じていました。しかし、入試は試験一発で決まるから模試でどれだけいい成績をとっても本番で少しできなかったら、数学で一問読み違えてしまったら、前年度と同じ不合格をもらう確率は十分にあるのではないか、と思いました。勉強しているときにそんな不安が浮かび上がると勉強に集中できなくなります。そのうちご飯も喉を通らなくなり、さらに勉強に集中できなくなるという悪循環に飲まれ、やがて予備校にも通わなくなってしまい、布団の中で一日を過ごすようになりました。

 避けようがなかったとは思いますが、こうなってしまっては大変です。12月の頭に私は高校時代のときに仲の良かった先輩に相談しました。このとき先輩は「おまえは勉強しなくても大丈夫だ」と言いました(ちなみにこの先輩も一浪で東大に合格しましたが、受験のときはストレスで胃潰瘍になったそうです)。今の受験生全員に対して無責任な言葉はかけられませんが、私は先輩と話して少しだけ快復した頃、博物館や量販店などいろんな場所に赴いて自分のやりたいことや興味を持てるものを探しました。ここで自分は経済や脳科学、AI技術、携帯やゲームなどを創り出すことに興味があることを知りました。そして、進学選択のある東京大学にどうしても受からなくてはならない、という張り詰めた気持ちは少し和らぎました。
 もし、いま似たような状況で辛い気持ちになっているとしたら、それはあなたがとても頑張っている証だと私は思います。試験の点数という尺度から一度視野を広げてみたり、羽を休めたりする期間を設けてもいいかもしれません。

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