2024-08 東大「進振り」の魅力 ー私の運命を変えた、進学選択ー

2023年10月25日水曜日

進学選択 大学の学問 文系

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こんにちは!文科三類2年のR.M.です。


皆さんは、東大の「進振り」という言葉を聞いたことがありますか?


東大生に「どうして東大を目指したの?」と聞くと「進振りがあるから!」と返されることが多いです。

私自身も、「進振り」に魅力を感じて東大を目指した一人です。


「進振り」(正式名称:進学選択)とは、簡単に言うと、大学に入る時には学部を選ばず、2年生半ばで法学部や医学部といった学部を選ぶ制度です。


初めて聞く方は「?」となることも多いと思うので、ぜひ 科類・進学選択について|東大生協受験生・新入生応援サイトもご覧ください!


進振りにおいては「文科一類であれば法学部に行きやすい」というように、入学時の科類によって各学部への行きやすさが違います。


私が入学した文科三類からは、文学部や教育学部に行く人が多いのですが、私が進振り先として選んだのは「法学部」です!


加えて、法学部に進学する人のうち約85%は文科一類出身なので、私はいわゆる「異色の進振り」をしたわけです。(「異色」ってかっこいい響きですよね!)


今回は、なぜ文科三類に入学した私が法学部に進学したのかということをお話します!

私は東大の進振りによって人生が大きく変わったので、少しでもその感動が伝わるといいなと思っています。


東大1年目、興味分野の大転換

東大入学時の興味


入学当初の私は、法学部に進むとは全く思っていませんでした。


私は小学生の頃から歴史が大好きで、高校時代までは大学で歴史の研究をしようと思っていたのです。

そのため、文学部の歴史系の学科に進むつもりで文科三類に入学しました。


しかし、実際に東大に入学して様々な授業を受けていく中で、私のその気持ちは揺らぎ始めます。


東大では、前期課程(1、2年生の全員が所属)は文理問わず好きな授業を受けることができるので、いくつも歴史関係の授業を取りました。


どの授業もとても面白かったのですが、先生方の話を聞いているうちに、私自身が先生方のように歴史の研究を進められるか、自信が持てなくなっていきました。


運命変えた東大のプログラム


そのような中、あるプログラムに参加したことが、私の進振りに大きな影響を与えます。


それは、フィールドスタディ型政策協働プログラム(FS)という地域課題解決のためのプログラムです。


このプログラムは、ある一つの地域と深く関わりながら、与えられた地域課題の解決に向けて1年間かけてチームで取り組み、最終的に課題解決への政策を提案するというものです。


※ FSについてはこちら(フィールドスタディ型政策協働プログラム(FS)|東京大学)をご覧ください。


私は福島県南会津町の空き家問題解決に向けて、1年間チームで取り組みました。

地域の方の温かさに触れ「この方々の力になりたい!」と思うと同時に、現地に行かなければ分からない深刻な地域課題にも直面しました。



そして、地域課題解決のための政策を考える過程で、今の自分には現実的な策を提案するための知識も思考力も無いことを思い知ります。


一方で、同じチームで活動していた法学部の先輩方は、とても現実的な地に足のついた提案をしていました。


その様子を見て

「何か課題を解決しようと思っても、今の私には足りないものが多すぎる。

ただ、それらは法学部で学ぶことで得られるのでは?」

と思うようになります。


これが、私が法学部を目指し始めたきっかけです。


法学部に行って、歴史が好きなことも生かしながら、今の自分に足りない知識をつけていきたい。


そう思って、私は希望の進学先を文学部から法学部に変えました。

ちょうど、大学2年生になる頃のことでした。


東大2年目、いよいよ法学部へ

進学先を決めるまでの迷い


大学2年生になった頃から、本格的に志望学部を考え始めました。

一番行きたい気持ちが強いのは法学部でしたが、元から興味のあった文学部や、取っていた授業が面白かった教育学部に行きたい気持ちも捨てられずにいました。


そのため、先輩から学部でのお話を聞いたり、学部についての情報が記載されている記事を読んだりして、各学部に進学した場合のイメージを膨らませていきました。


また、東大の進学情報センターに行って先生に相談したり、友人や家族に相談したりもしました。


その中で、やはり私が行きたいのは法学部だと思うようになりました。



もちろん、他の学部もとても楽しそうで魅力的だという気持ちに変わりはありません。


しかし、歴史や教育は自ら積極的に学ぶことはできても、法学や政治学は自ら学ぼうとすることはこれまでありませんでした。

そのため、法学部に行くことによって、これらを学びたいと思ったのです。


実際に進学してみて


東大では、2年生の秋学期から後期課程(私の場合は法学部)の授業が始まります。

そのため、今私は法学部の授業を受けています。


実際に進学してみて、やはり法学部に来て良かったと思いました。


もちろん、授業は私にとって難しく、ついていけないことも多いです。


ただ、それは今までこの分野に私は触れてこなかったことの裏返しでもあります。

法学部での勉強は、難しいですが新鮮で、学びがいがあると感じています!


また、一口に法学部と言っても、法律について学ぶだけでなく、政治の歴史や経済学など様々なことが学べます。

昔から歴史が好きだったことは、法学部でも活かせるはずだと確信しています。


終わりに〜「進振り」の魅力とは〜


ここまで私の進学選択の過程をお話ししてきましたが、いかがだったでしょうか?


東大では、様々な授業を受けることもできますし、面白いプログラムに参加することもできます。

そして、それらの経験が自分の興味を大きく変えることもあります。


たとえ興味が変わったとしても、それまでの興味分野について学んだことは無駄にはならず、その後に活きる強みになるはずです。


このように、大学で幅広い分野を学んで様々な経験をした上で、自分の興味にしたがって進学先を選ぶことができるのは、やはり進振りの魅力ではないでしょうか。


もし、東大に進振りがなければ、私は中高時代と全く変わっていなかったかもしれません。

進振りが大きなきっかけとなり、大学で新しい世界へ踏み出すことができるのは、とても刺激的で楽しいです。


進学選択は、皆さんの世界を変えるとても大事なイベントです。


私は高校時代までの興味から文科三類に入学しましたが、大学で興味が変わり、法学部に進学しました。

このように、その時の興味に応じて進学先を選べるのも、東大の魅力だと思います。


ですので、皆さんも「今の自分が興味を持っていること」に忠実に、進学を考えていただきたいです。

東大受験を控えている方は、まず自分が興味のある科類に進んでいただきたいです!



ここまでお読みくださってありがとうございました!


進学選択についてのさらに詳しい情報は、こちらの動画でもお話ししておりますので、ぜひご覧ください。

230918受験生オンライン企画|東大生協(進学選択パートは41:26~)


また、今回は文系の私の進学選択についてお話しさせていただきましたが、理系の学生の進学選択体験記もありますので、興味のある方はぜひお読みください!

2023-14 進学選択について


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