2022-10 親のサポートについて ー実際の体験からー

2021年12月15日水曜日

受験勉強 保護者

t f B! P L


こんにちは。文科一類1年のK.S.です。このブログを書くのは初めてになります。精一杯皆さんに有益な情報をお伝えしていきますので、これからよろしくお願いします!


さて、今回私がするお話は「受験までの親のサポートのあり方」について。受験期も佳境に入り、家にいる時間が増えている受験生も多いでしょう。最も身近な存在であるが故に、この敏感な時期に受験生、親御さん双方がお互いへの接し方に戸惑っているご家庭も多いのではないでしょうか。


そこで私の体験談、そしてそれを基に私なりにお互いにどのように接すれば良いか、それを受験生、親御さん双方の視点から話していきたいと思います。


追い詰められた受験期 支えになった両親

まず私の受験期は休校から始まりました。ご存知の通り、新型コロナウイルスの感染拡大が3月より始まり、私の高校は週1回、半日程度しか登校しない分散登校の日々も合わせれば8月の夏休みのスタートまで休校状態が続きました。それまで会えていた友人に急に会えなくなり、更に会長を勤めていた生徒会のイレギュラー対応が時間を圧迫する中、塾にも通ってなかった私は1人で何とか時間を見つけて勉強する他ありませんでした。


更にそこに追い討ちをかけるかのように6月、中学校で3年間私の担任を勤めてくれた恩師の先生の突然の訃報が届きました。同窓会役員でもあった私はその対応にも追われると同時に、それ以上に心に深い傷を負ってしまいました。高校には何とか通ったものの、休日にはベッドからほぼ1日中起き上がれない日もあり、受験期の最後の最後まで満足に勉強することはできませんでした。


そんな私の心の支えになったのは、友人であり、何より両親でした。両親が自ら何かしてくれたか、というと、実はそうでもありませんでした。しかし、私には逆にそれがありがたかったです。ごく普通に、食事の時に談笑してくれる、無駄話に付き合ってくれる、その時だけ迫る受験のことも、その他の色々な事も、全て忘れられる。その時間が私にとっては何よりの癒しでした。


受験生を優しく見守ってほしい

以上の経験から私が親御さんに受験生のサポートとしてお願いしたいことは、「受験生を信頼して、とにかく見守ってほしい」ということです。


これは本当に難しいことだと思います。実際、今考えてみれば私の両親も受験期の間、私を見ていてとても不安だったでしょう。私が両親の立場だったら絶対色々世話を焼いていたと思います(笑)。


しかし、受験生は(私のケースはかなり特殊なものの)日々親御さんが想像する以上のストレスに苛まれています。学習成果が表れないことによる焦り、不安、周囲との比較による悔しさ、自分自身への失望、等々。そんな受験生にとって必要なのは「無条件に自分を許容してくれる、全てのことを忘れられる空間」だと思います。私の両親はそれを与えてくれていたんだと今になって思います。


敏感になっている受験生は親御さんが良かれと思ってやったことでもかえってプレッシャーに感じてしまうこともあります。どうか、受験生を信じ、暖かく見守ってほしいです。


頼られたら、受け入れる

更にもう1つだけお願いしたいのが、これまで述べてきたことと重複する部分もありますが、「受験生から頼られたら、それを受け入れる」ことです。


受験生は不安から時に友達でもなく、最も身近な存在である両親を頼りたくなることがあります。もしそんなことがあったら、受け入れてあげてください。きっと受験生はその記憶を力に変えて、頑張ってくれると思います。


私自身も去年の今頃、両親にいつも初詣に行っている神社に正月、時間的問題とコロナ対策の問題上初詣に行けない私に代わり合格お守りを買ってきてほしい、と頼んだことがありました。すると両親は家から遠いその神社に、わざわざ買いに行ってくれました。

これを受け取って私は両親が支えてくれていることを強く実感することができました。このお守りは受験当日も持っていって、試験開始前に手に持ち、神頼みと同時に両親が支えてくれたことを思い返し、その思いを胸に試験に臨んでいました。


両親は味方

さて、受験生の皆さんはここまでを見てどのような感想を持っているでしょうか。両親も皆さんと同じように色々心労が重なっていることに気づいたでしょうか。またはうちの親は…なんて思っているでしょうか。


一つ確かなことは皆さんの両親は皆さんのことをずっと思ってくれているということです。両親は皆さんに「絶対に受かれよ」などとプレッシャーをかける存在なのではなくて、皆さんを支えてくれる「味方」です。


だから過度に「両親を安心させよう」などと思わないでください。両親はあなたの成績がどうであろうと、極端に言えば合否がどうであろうとも、きっとずっとあなたの味方です。あまり両親と関わりたくないならそれでもいい、頼りたいなら頼っていいと思います。両親との関係を気楽に考えましょう。


ただし、感謝の気持ちだけは忘れないでください。今は両親への感謝を胸にそれに大いに甘え、受験が終わったら両親へしっかり感謝を伝えてあげてくださいね。


受験は親子二人三脚!

さて、ここまで受験生と親御さんの関わり方をそれぞれの視点から私なりに話してきましたが、いかがでしたでしょうか。受験は親子二人三脚の戦いでもあります。最も身近な存在である両親の、いざという時のその力は、やはり本当に大きいです。親御さんは受験生を信じて暖かく見守り、受験生の皆さんはそれを支えとして頑張ってください。辛い時は頼れる人がそばにいることを忘れないでくださいね。


寒さも大分強まってきました。体調管理には十分に気を払ってください。


来年3月、皆さんをその笑顔と共に迎え入れることができることを心から願っています!


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