こんにちは。経済学研究科・修士1年のM.K.です。このブログを大学院生が書くのは、実は初めてになります。でも今回の内容に年齢差は関係ありませんので、みなさんはいつもと同じように読んでくださいね!
さて東大生協では毎年「まるごとアンケート」というものを実施しています。勉強からサークル活動、アルバイトや食生活まで、まさに東大生の実態をまるごと知ることができるアンケートです。
今回はそんな「まるごとアンケート」の結果から見えてきた、いまの東大生の実態をちょっとだけ覗いてみましょう。
コロナ禍の影響は? 東大生の勉強
昨年から続くコロナ禍は、東大生の勉強にも確実に影響を与えています。オンライン授業や持ち帰り試験(家で解いて期限までに提出する)は多くの人が初めて経験するものでした。そんな中で東大生の勉強は今どうなっているのでしょう。
Q. オンライン授業と対面授業の受講割合を教えてください。(割合で合計100になるよう、一番近いものを選択してください。)
オンライン授業8割、対面授業2割という人が一番多いようですね。未だ全てオンラインという人もかなりいます。(このアンケートは7月に実施したもので、緊急事態宣言が解除されてからはもう少し対面授業が増えています。)
Q. オンライン講義のうち、オンデマンド授業とリアルタイム授業の割合を教えてください。(割合で合計100になるよう、一番近いものを選択してください。)
約40%の人が全てリアルタイム授業、約40%の人が8割リアルタイム授業。実はこれが東大の特徴です。授業を録画して学生が各自視聴するオンデマンド形式をとる大学が多い中、東大はできる限りリアルタイム授業を実施しています。学生と教員が同じ時間を共有して質問や発表をできるため、対面授業だったときに少しでも近づけることができるのです。もちろん時間や場所の制約なく自由に学習できるオンデマンド授業にも利点はありますし、リアルタイム授業を実施したうえでその動画をアップロードしてくださる先生もいます。
Q. 現在授業のノートはどのようにとっていますか?最もよく利用する手段を教えてください。
ほとんどの学生がノートをとっていますが、そのスタイルが変化しています。対面授業の時代は紙のノートを広げている学生が大変多かったですが、オンライン授業になると板書が使えないため、授業資料をPDFにして配布する先生が増えました。そうなると、電子資料に直接書き込むことができるタブレット端末が便利です。入学時に生協でiPadを購入する新入生も年々増えています。
やっぱり多様!東大生の私生活
日本の最高学府だけあって、出身地も経歴も夢も、多様な人が集まる東大。私生活もやっぱり多様であることがアンケート結果から見えてきました。
Q. 現時点での住まいの形態はなんですか?
自宅生が半数弱ですが、一人暮らしや寮に住む学生も多くいることが分かります。東大に受かったら一人暮らしを予定している方は、ぜひ2022006のブログも読んでみてください。
Q. 大学入学から今まで所属してきた部活・サークルを教えて下さい。
大学にも部活があり、高校までと同じように学校の名前を背負って公式戦に参加します。一方で大学ならではなのがサークル活動。東大には駒場キャンパスを拠点にしているサークルだけで400ほどあると言われています。特に文化系サークルに所属したことがある人がこんなに多いのは意外かもしれません。音楽系やゲーム系はもちろん、ボランティア活動をしていたり特定の学問が好きな人が集まって活動していたり、いろんなサークルがありますよ。
Q. 今まで経験したアルバイトの職種を教えて下さい。
もう一つ、大学生になるとアルバイトを始める人も多いですね。東大生も7割以上がアルバイト経験があるようです。種類も多種多様ですが、やはり「塾・家庭教師・試験監督」が多いのは、勉強を頑張ってきた経験を活かしたいという人がたくさんいるのでしょう。
東大生は何を思う?何を考える?
最後にいくつか、東大生が思っていること・考えていることを覗いてみましょう。あくまでここにあるのはアンケートへの回答ですが、そこから読み取ったことをもとに、みなさんなりの東大生像を膨らませてみてください。
Q.今の大学生活の中であなたが一番関心をもっていることはなんですか?
これだけ多くの選択肢がある中でも3人に1人は「勉学」を選ぶあたり、やはり東大には勉強熱心な人が集まっていますね。しかしグラフのそれ以外の部分を見ていただいて分かるとおり、東大生の関心は本当に多様です。ただ何にしても、心から好きなこと・打ち込めることを持っている人が東大には多いなと感じます。
Q.オンラインで授業や交流を行う中で、困難だったことや不安を感じた事柄はありますか?
昨年から今年にかけて、授業だけでなく交流もオンライン化を強いられた東大生。やはり交友関係の不自由さであったり行動できる範囲の狭さ、勉強の能率についても不安を抱く人が多かったようです。これらは読者の方にも当てはまる部分あるかもしれません。来年は東大に限らず、これらの不安ができるだけなくなった状態で生活できる世の中であってほしいですね。
Q.入学前に大学の先輩や周りの人にもっと聞いておいたほうが良かったなあと思うことは何ですか?
最後に、いま東大で生活を送っている人たちが入学前を振り返って、聞いておきたかったこと。ここでも「講義・試験」や「科類・学部学科の特徴」など勉学に関することが最も多いです。ただ「アルバイト」や「サークル・部活」についても聞いておきたかった人がたくさんいます。さらに大学生となると自分のキャリアを考える段階にきますから、「就活関係・インターン」や「大学院入試」のことを早めに聞きたかった人もいるようです。
私たち東大生協はこれら東大生から聞いた生の声をもとに、受験生・新入生のみなさんに真に必要とされる情報や経験談を、これからも発信していきます。このブログを含め、東大生協からの発信を今後もぜひチェックしてください!