12月14, 15日の二日間で、推薦入試の面接が行われました。
ところでこの推薦入試、今回で5回目という、まだ新しい制度です。
試験そのものや入学後の情報があまり出回っておらず、受験生の皆さんは不安に思うことも色々とあるかと思います。
そこで、今日は推薦入試3期生の私から、「推薦入試入学生の入学準備・大学生活」についてお話させていただきます。
はじめに執筆者プロフィール
- 地方の県立高校出身
- 2018年度(第3回)推薦入試入学
- 理学部 地球惑星物理学科 進学予定
- 現在、理科一類2年生
- 東大生協新入生サポートスタッフ
「推薦生向け入学準備説明会」・「推薦生のつどい」
推薦入試入学生(以下推薦生)向けの入学準備行事として、「推薦生向け入学準備説明会」・「推薦生のつどい」が用意されています。
(既にご案内が送付されていることと思います。)
両行事は同日の午前・午後に開催されます。
今年は2/15(土),16(日)の二日間開催ですので、都合の良い方の日においでください!
(2日とも参加も可。)
それぞれの行事について詳しく説明します。
私は「入学準備説明会」・「推薦生のつどい」前夜に、東京タワーに行ってみました。 ひとり暮らしを予定されている方は、この機会に下見をするとよいでしょう。 |
推薦生向け入学準備説明会
東京大学生協がすべての新入生向けに開く「入学準備説明会」の、推薦生向けバージョンです。
私たち学生スタッフが、入学準備や大学生活に関する皆さんの疑問にお応えします。
推薦入試で合格すると、実際の入学までにしばらく時間がありますね。
入学準備を計画的に進めつつ、空いた時間をどのように活用すればよいか、ぜひ私たちにご相談ください!
説明を合格が決まってからの時間を使って、友人たちと身延山へ行きました。 入学後は会うことが難しくなるので、地元の友人と思い出づくりをしておくのはオススメです。 また、自動車学校に通って運転免許を取得した、という声もよく聞きます。 |
推薦生のつどい
在学の推薦生有志が開く、新入生歓迎行事です。
(※ このブログでご紹介はしていますが、東大生協とは無関係の企画です。)
「マイノリティーである推薦生の情報交換の場が必要だ」ということで、推薦入試二年目の2017年度から始められました。
各学部の仲間と交流する貴重な機会です。
推薦生のために用意されている環境・制度は、学部によって大幅に異なります。
「専門科目の早期履修(あとで少し説明します)って、実際どうするのが良いの?」
「研究室訪問ができるって本当?」
「進学選択のときの扱いはどうなるの?」
といった推薦生独特の疑問は、同じ道を通ってきた各学部の先輩にぶつけてみましょう!
また、入学時に同期と知り合いになっておくのは、後々に向けた安心感につながります。
さらに、推薦生の中には様々な興味・能力を持った人たちがいます。
推薦生コミュニティの中で何らかのプロジェクトへの参加を呼びかけられることもあり、世界が広がりますよ!
たとえば私は、ある文学部推薦生が立ち上げた「製本文化を復興・発信する」プロジェクトに参加しています。
入学後は何があるの?
さて、先ほど述べたように入学後の推薦生に用意されている環境・制度は学部によって様々です。
ですから、詳しいところは「推薦生のつどい」で各学部の先輩に聞いてみていただきたいです。
ここでは全ての推薦生が共通に経験することを紹介します。
普通の前期教養課程!
推薦入試で入学したからといって、特殊な授業等を受けたりするわけではありません。
履修するカリキュラムは、普通の前期教養課程です。
高度な専門性を持って入学した推薦生の皆さんも、やはり東大に入ったからには、学問の世界を広く概観できる駒場の授業を楽しみましょう!
なお、教養課程で所属する科類(文/理 科 一/二/三 類)は、各学部より適当なものを指定されます。
二年次専門科目の早期履修
東大の二年生は通常、前半は教養学部の授業を受け、夏休みに進学選択を終え、後半は「二年次専門科目」と呼ばれる専門課程の授業を受けます。
推薦生はこの「二年次専門科目」を、一年生のうちに履修することができます。
ただし、教養学部の授業と時限が重なるものは履修することができません。
また、本郷キャンパスで開講される科目を履修するのも、現実的には難しいでしょう。
なお専門科目は学部・学科・科目によって、開講されるキャンパス(駒場or本郷)が異なります。
自分が進学する学部の事情を確認してみましょう。
ちなみに駒場↔本郷の移動には、鉄道で50分ほどかかります。 |
進学選択
当然のことながら、推薦生は進学選択に参加しません。
教養過程での授業の点数が進学に影響しないので、「推薦生は点数を気にせずに、難しい授業に挑戦できる」と言われています。
興味の赴くままに、色々な授業を履修してみましょう!
なお、教養学部で学ぶうちに、進学予定だった学部とは別のところへ行きたくなってしまう、という方もたまにいるようです。
その場合、予定通りの学部への進学を辞退し、一般生と同じように進学選択に参加することになります。
このあたりの事情もやはり、学部によって異なりますので、自分の学部の情報を確認しておきましょう。
おわりに
人数も情報も少ない推薦生。
私たち東大生協と先輩推薦生は、ノウハウの提供を通じて、皆さんの入学準備・大学生活を応援していきます!
「推薦生向け入学準備説明会」と「推薦生のつどい」でお待ちしています!