こんにちは!東京大学 文科一類2年のS.S.です! 4月から法学部第二類(法律プロフェッション・コース)に進学予定です。
今回は、大学在学中に資格試験合格を目指される方や受験を考えている方向けに、ダブルスクールについて紹介したいと思います。
ダブルスクールとは何か
そもそもダブルスクールという言葉に馴染みがない方も多いでしょう。
ダブルスクールとは大学在学中に資格取得などのために予備校などに通うことを意味します。
特に司法試験や公認会計士などの資格を専門にする予備校が多く、文系理系問わず予備校に通っている方は一定数見られます。
私は文科一類から法学部に進学して司法試験対策の予備校に通っており、法曹志望の学生では最も典型的なダブルスクール生です。
ここから先は特に司法試験対策の予備校にフォーカスしたお話をしたいと思います。
なぜダブルスクールをするのか
なぜ司法試験受験生の多くがダブルスクールをするかといえば、多くの学生が大学在学中に合格したいと考えているためです。
司法試験には2種類の受験方法があります。
①法科大学院に進学し、法学部からの入学の場合は2年、他学部からの入学の場合は3年で卒業して司法試験受験資格を得て受験するパターン。
②法科大学院に進学せずとも受験できる司法試験予備試験(通称:予備試験)に合格して司法試験受験資格を得て受験するパターン。
①の場合、大学院に進学しなければならないため時間的経済的にコストが高くなりますが、②の場合は大学3年次に予備試験に合格することができれば最短で4年次に司法試験合格まで辿り着くことができ、在学中に最終合格することが可能です。
ただし、司法試験の合格率よりも予備試験の合格率は圧倒的に低く、合格率は例年4%程度です。 この難関を突破するため、試験に必要なノウハウに特化している予備校に通う学生が多いのです。
大学との両立は?
予備校に入る時期は人により様々ですが、在学中の合格を目指している方の多くは1・2年生の頃からダブルスクールをしています。
私は予備校の存在自体を合格直後に知りました。 1年生のSセメスターは大学に慣れつつ予備校の比較検討を行い、夏休みから受講を始めました。 大学の夏休みは約2ヶ月間もあるため、このように自分の好きなことを始めるのに適しています。
休み中は他にすることが特になかったので、実家に帰って通信教育型のコースをどんどん受講していました。 しかしAセメスターが始まると実際かなり忙しかったです。 大学の授業の復習をしないと期末試験に間に合わなくなるし、かといって予備校の勉強をストップすると講義がたまっていくので、バランスが難しかったです。
1年生の間は必修の授業がたくさんあるほか、サークル・部活・アルバイトなど慣れないこともたくさん経験します。 それに加えて予備校の教材に取り組むということはかなり負担になるというそれなりの覚悟が必要です。 安くない受講料を支払って、途中で投げ出してしまうのはあまりいいことではないので、「とりあえず入っておこう」ということはあまりお勧めしません。 保護者の方とよく相談し、始める時期やコースなどを吟味してください。
最後に
司法試験は東大生が目指す資格試験の中では特にメジャーなものといってよく、駒場東大前駅や学内でも様々な司法試験予備校のチラシや張り紙、看板を目にすることでしょう。 いくつかメジャーな予備校がありますが、どれが自分に合っているか迷われることもあると思います。 興味を持った予備校に資料請求をするほか、生協でも資料をご用意しておりますので、比較の際はぜひご利用ください。
お知らせ
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次回は【4/5】東大生にできることについてお届けします!