みなさん、こんにちは。理科二類一年のR.K.です。
10月も後半に入り、高校の中間考査も終わって一息ついている頃だと思います。
高校生活は中間考査、実力考査、期末考査と毎月の試験に追われていて、「もう試験は懲り懲りだ!早く大学生になりたい!」と思っている人も多いと思います。
・・・じゃあ、本当に大学生になったら試験から解放されて、なんのしがらみもない生活が待っているのでしょうか?
今回は、晴れて東京大学に合格した後の、試験や成績の在り方についてお話ししましょう…
大学での成績のつき方
大学での成績には「評価」と「原評価」の二種類があります。
評価とは、優上・優・良・可・不可の5段階からなる評価です。可以上の成績を取ると「単位を取得」したことになり、その科目で習ったことをきちんと身に付けたという証明になります。
原評価とは1~100の整数でつけられる「点数」のことです。49点以下が不可、50~64点が可、65~79点が良、80~89点が優、90点以上が優上として扱われ、原評価をもとに評価がつけられています。
そしてこの原評価をもとに加重平均を取ったものが「基本平均点」と呼ばれ、進学先を決定する上で重要な点数になっているのですが、これはここでは割愛します。
教員たちは学生の試験の出来などから出た点数を、うまく変換して100点に換算しているようです。
東大生を苦しめる!?「優3割規定」とは?
東大には「優3割規定」というルールがあります。「上位3割前後の学生にしか優以上の成績を与えてはならない」という、学生からするととても厳しいルールです。
つまり、仮にテストで9割をこえる点数を取ったとしても、自分より上に受講者の3割以上がいれば、授業自体の成績は79点以下の扱いになってしまうのです。
このルールは本当に東大生を苦しめています。(私も79点になった科目があります)裏を返すと、そのルールの中できっちり成績を残せる本当の努力家だけが、自分の志望学部・学科に行くことが出来るという仕組みになっています。
成績はどうやってつけられるの?
やはり皆様が気になっているのは、いくつ試験を受けないといけなくて、単位や成績を取るのはどのくらいむずかしいのか?というところだと思います。
私はSセメスターで10個の試験を受けましたが、これは科類や履修状況によって異なります。
大学での成績のつけ方は科目や教員によって大きく異なります。
試験一発で成績をつける教員もいれば、レポートや課題の出来、出席数、発言数や積極性、プレゼンの出来などを重視する教員、あるいはこれらを組み合わせた独自の評価基準を持っている教員もいます。
もちろん各々の教員によって対策としてやっておくべきことも異なるのですが、一つ確実にいえるのは、「真面目に勉強すると、それだけ評価される」仕組みであるということです。
当然、試験対策に時間を割けば点数が取れるし、時間をかけた方がいいレポートが書けます。(たまに短い時間で素晴らしいレポートを仕上げてくる天才もいますが…)
しっかり予復習をして準備をすれば、少なくとも単位を落として留年、なんてことにはならないので安心してください。
クラス内での助け合い「シケタイ制度」とは
さて、東大には「シケタイ制度」なる制度が存在します。
「シケタイ」とは「試験対策委員会」の略で、必修の授業がべらぼうに多いことで知られている東京大学において(東大生が2年夏までの一年半で取る単位数は、とある大学で卒業までに必要な単位より多いらしい!)、どうにか留年を免れるために学生が編み出した仕組みです。
クラスの中で「シケ長」と言われる役職を一人(人数はクラスによりけりです)決め、その役職についた人がクラスメイトに役目を割り振り、試験対策に役に立つまとめプリントや過去問の解答を作成し、クラスメイト同士が助け合うことで、留年を回避しようという制度です。
シケタイ制度がどの程度機能するかはクラスの雰囲気やシケ長の人柄にも依りますが、全員で頑張れるクラスだと試験がだいぶ楽になります。皆さんも是非合格後はシケ長に立候補してみましょう。
最後に
ここまで長々と東大入学後の試験について書いてまいりました。
これから東大に入学するみなさんに一つだけアドバイスするなら、どんなに苦手な科目でも高校範囲の内容は最低限理解して入りましょう。
英語や数学で高い点をポンと出して合格することはできますが、英語や数学が苦手だと大学に入ってから少し苦戦を強いられる可能性があります。(事実私もかなり英語に苦しめられています)
この記事が、皆様が合格後をイメージし、兜の緒を締め直す一つのきっかけになってくれたら嬉しく思います。
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