2023-07 科類選び、重要です!!!

2022年9月28日水曜日

科類 受験勉強 理系

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おはようございます!

こんにちは!

もしくは、こんばんは!


理科一類2年のH.S.です。


9月のブログ、最後のテーマは「科類選び」です。


東大を受験する際、一般入試では学部・学科ではなく科類を選んで受験するというのは東大の特徴の一つですね。


東大では、理科一類・二類・三類、文科一類・二類・三類の六つの科類に別れて、前期教養課程を経たのち、自分の行きたい学部・学科に行ける、となっています。


ということは、受け入れ枠の多い科類や合格点数の低い科類を受験してとにかく東大に入学してしまえば、東大で自分の興味のある学問を極めていける!のでしょうか?


残念ながら、否です。


進学選択(通称進振り)の際、自分の行きたい学部・学科に行ける、というのは正しいのですが、厳密に言うと、分の行きたくない学部・学科に行かされることはない、のです。


この辺りの話については、先日行ったオンライン説明会「東大で学ぶ、ために東大を学ぶ」の進学選択の部分を参考にしてください。



さて、進学選択の際にポイントとなるのは、個人的には以下の二点だと考えます。


  • 各科類から各学部・学科へ行ける人数は決まっている
  • 2年生前半までの成績で評価される


ここからは、上記のポイントを踏まえながら、私の体験談と共に科類選びについて話していきます!


進学選択と科類については、「東大の科類について」の記事で詳しく扱っています。こちらも併せてお読みください。


体験談

進学選択の際、皆さんは、自分の興味のあることを扱っている学部・学科を選びたい!

と考えるかと思います。


私の場合、受験期に興味のあったことは、建築と森林でした。

ここで私は迷いました。



建築を学ぶならば、工学部建築学科だから、理科一類で入学した方が進みやすいかな?


でも、森林について学ぶならば、農学部系だから、理科二類で入学した方が良いかな?



模試の点数を見ていると合格最低点の低い理科二類の方が良いのかな?


でも、理科一類の方が受け入れ人数は多いな、と考えもしました。



当時は建築への興味の方が強かったということで、結局、理科一類を受験しました。



この選択は、私個人としては合っていました。


2022年度は、進学選択の第一段階において、「各科類から各学部・学科へ行ける人数は決まっている」部分に注目すると以下のようでした。


建築

=> 理科一類から計34人、全ての科類から計6人、受け入れます!


森林環境資源科学

=> 理科二類から計6人、全ての科類から計4人、受け入れます!


木質構造科学

=> 理科類から計5人、受け入れます!


第一希望が建築だったということで、建築に対して行ける人数が多い理科一類を選んでよかったということに加えて、森林関係の二つは一見理科一類からでは行きがたく思われるものの、「2年生前半までの成績で評価される」部分を踏まえると、理科一類からも難なく進学できる、という感じでした。


「2年生前半までの成績で評価される」部分から、理科二類で入学していても良かったのでは?と思われる方もいらっしゃるかと思います。


理科二類から建築を狙う場合、「全ての科類から計6人」に照準を合わせるわけですね。


個人の体感ではありますが、理科二類から建築の「全ての科類から計6人」を狙うのは、理科一類から森林環境資源科学の「全ての科類から計4人」を狙うより難しいと感じました。


理由としては、工学部と農学部で「2年生前半までの成績」の評価の仕方が異なるからです。


科類選び、どう選ぶ?

さて、ここまで私の科類選びと、その選んだ結果が良かったのか、について述べてきましたが、科類を選ぶ際には自分の興味を第一に考えてください。


基本的には「この科類から受け入れはするけれど、あの科類を優先的にとるよ」という学科がほとんどです。


さらに、学科によっては「この科類からは私のところへ入れません」というところが稀に存在します。


また、進学選択の制度上、自分の行きたくない学部・学科に行かされることはないので、

自分が行きたい!と選択した学部・学科全てから断られた場合、もう一年待ってから再び進学選択に臨むことになってしまいます。


どうしても、合格最低点の低い科類の方が入学しやすいよな〜、

入学してしまえば行きたい学部・学科に行けるよう頑張れば良いはず!

と思ってしまうかと思います。


「2年生前半までの成績」を高く保つよう頑張れば、ほとんど希望する学部・学科に行けるのは事実ですが、学部・学科が

「この科類から受け入れはするけれど、あの科類を優先的にとるよ」

と宣言しているのも、また、事実です。


せっかく東大に入学して、自分の興味のある分野を、最高の環境で学べる!

と思っていたのに、第一希望の学科に行くことができず妥協して進学選択をしました、ということにならないためにも、科類選びは慎重にしていただければと思います!


結論

長々と書いてきましたが、個人的におすすめする科類の選び方は以下の通りです。


  1. 自分が今興味のあることは何かを考える
  2. 自分の興味のあるところを学べる学科はどこかを調べる
  3. 調べた結果、その学科へ行くにはどの科類が適しているかを考える


個人的には、「その学科がどの科類からどれだけの人数とっているか」を調べ、一番多くとっている科類が「適している」と思います。


また、興味のあることが思いつかない、興味のあることを探すために東大に行くんだ、といった方は、学部・学科のサイトを訪れてみてください。


どれか一つは「おもしろそう」と感じるものが存在すると思います。

一つ見つけてしまえば上記の流れに沿うことができますね。


結局のところ、大学入試で出願する学部・学科を選択するやり方と大差ありません。


違いがあるとすれば、興味のあることを一つに絞り切る必要がない点だと思います。


興味のある学科がいくつかある中で、それらの中からどれを選んでも行ける科類を選び、入学してからの一年半でどの学科がよいか悩み、進学選択に臨む、というのが良いと思います。


各科類から各学部・学科へ行ける人数に関しては、「進学選択の学部別難易度」としてサポートスタッフによる紹介もしております。


また、前期教養課程の進学選択に関するお知らせページで、今年度の進学選択の学科ごとの受け入れ人数が掲載されているので第一段階〜第三段階まで調べてみてください。


皆さんが、自分の望む進学選択ができるよう、より良い科類選びができることを願っております!


最後までお読みいただきありがとうございました!


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